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HIVが怖いのなら感染する原因を知れば無駄に怖がる必要もなくなる!

細菌感染が原因で発症する性感染症であれば、抗生物質を服用するだけで簡単に治療ができる場合がほとんどです。これに対してウイルスが原因の性病の中には完治させることができず、発病すると死に至る恐ろしい病気があります。エイズ(後天性免疫不全症候群)は完治が困難な死に至る恐ろしい性感染症のひとつで、病原体はヒト免疫不全ウイルス(HIV)です。

感染すると、数年~20年間にわたり無症状の潜伏期間が続きますが、ウイルスが増殖すると体の免疫力が徐々に低下します。免疫力が低下すると本来は問題のないはずの弱い細菌やウイルスの感染症を起こし、日和見感染により全身に悪性腫瘍や炎症などを発症してエイズが発病します。エイズが発症して有効な治療を受けなければ、2~3年で死に至ります。

現在はHIVの増殖を抑える薬が開発されているので、早期に治療を開始すればエイズの発病を抑えることができます。ただし薬の服用を中断するとウイルスが薬剤耐性を獲得して増殖を開始するので、発病してしまいます。HIVに感染すると、一生にわたり毎日欠かさずに薬を飲み続けなければなりません。

エイズは完治させることができない恐ろしい性病のひとつで、病気を予防する最善の方法はHIVに感染するのを防ぐことです。HIVの特徴や感染経路についての正しい知識があれば、エイズを予防することができます。感染を防ぐための方法を知っていれば、過度に怖がる必要もありません。

HIVは感染者の血液や性分泌液(精液・膣分泌液)・母乳中に多く含まれており、これらが感染源になります。病原体が他の人にうつるのは、ウイルスを多く含む感染源が粘膜に濃密に接触をする場合に限られます。オーラルセックスなどを含めて性行為の際に男性がコンドームを着用することで、感染を防ぐことができます。ちなみに感染者の尿・汗・涙・唾液などにはウイルスはほとんど含まれておらず、これらに触れても感染する心配はありません。インフルエンザのように飛沫感染をする恐れはなく、食器や日用品を共有しても病原体がうつることはありません。

HIVの特徴は、人体から離れて水中や空気中に放出されると短時間で活性を失うことです。このため、性行為や母子感染以外で他の人にうつる恐れはありません。ウイルスは熱や水に対して非常に弱く、特別な消毒液を使用しなくても水で洗うだけで簡単に死滅させることができるほどです。このため、入浴施設やプールなどでHIVに感染する心配はありません。

かつては、HIVに汚染された血液製剤や医療器具が原因でウイルスに感染するケースがありました。現在は、日本国内で医療行為が原因でウイルスに感染する心配はありません。ただし今でもロシア・中国(本土)・韓国などの病院では注射針が使い回しされているケースがあり、これらの地域で現地の医療機関を受診する場合には注意が必要です。